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2012-2013年度 活動報告

「学びの例会」 卓話 大阪大学名誉教授 大山良徳氏

2012年10月31日

「知者は迷わず」人生の節目と自律神経
   大阪大学名誉教授・医学博士
           大山良徳氏
 孔子は「知者は迷わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず」と諭した。学問を学び知識豊かな人は、事ある問題に惑わされず道理的に行動できるという意味。さらに孔子は「吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知り、六十にして耳順い、七十にして心の欲するところに従えども矩(のり)を踰(こ)えず」と話している。孔子の言う心の変化と同時に肉体にも変化が現れる。よって「人生の節目を大切にするわけ」がここにある。細かく言えば進学、就職、結婚、停年、第2の人生など、これらの節目節目に肉体的・精神的負担が生じる。するとそれらの節目ごとに特有のストレスが増える。それは自律神経の動揺となって表れる。
 自律神経は交感神経とこれとは全く正反対の作用をもつ副交感神経から成り立っている。交換神経は行動や運動の担当で、血圧・心拍の上昇、イライラにより食欲は抑制される。心配ごとでも食欲は衰え長期になると粘膜や組織に炎症などの傷害が起きる。それがガン。副交感神経はリラックスをもたらす神経。休憩や食事を促す担当で、血管を拡張し胃腸の働きを活発化させ、安心すると食欲旺盛となる。
 要するに自律神経は消化、吸収、体温調節、排泄、生殖のバランスを保つ働き。崩れると頭痛、不眠、肩こり、腰痛、高血圧、アレルギー疾患に表われ、これらはすべて自律神経のSOS信号。
交感神経の異常緊張は免疫力低下につながり活性酸素が異常に増加した状態である。それは顆粒球が増え、リンパ球が減少したことを意味する。リンパ球を増やすには副交感神経の緊張が必要である。
 今や現在人には「いやし」が不可欠。なぜならストレッサーだらけだから。
 最後に、自分なりの「まじない」、行事や習慣を創造し、継続して人生を楽しむことをおすすめします。

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