卓話「バヌアツ共和国・タナン島 国際奉仕(サイクロンについて)
2015年12月2日
卓話「バヌアツ共和国・タナン島 国際奉仕(サイクロンについて)
大阪船場ロータリークラブ
会長 澤田 宗久 氏
2015年7月11日~20日まで、バヌアツ共和国・タンナ島での国際歯科医療奉仕活動に行って参りました。
今回の目的の一つは2660地区からご寄附頂いたサイクロンの義援金の使途についての会議がありました。
首都ポートビラRCとのメンバーの方々とミーティング行い、実際にどんな支援や物資を必要としているのか、活発なディスカッションを行いました。
今年3月13日に大型サイクロンがバヌアツに到来して多くの家屋が倒壊し、甚大な被害を被ったバヌアツ・タンナ島に、日本にいる我々が何かできないか・・・と思い、2660地区の泉ガバナーに連絡を取り、義援金の要請を行いました。
私は、6月1日に325万円の金額を送金して頂いたことを確認し、7月13日にポートビラRCより直接、領収書を頂きました。
2660地区の要望として、一番被害の大きかったタンナ島の住民の為の公共施設・小学校・病院の再建などに、義援金を活用して頂くように、依頼いたしました。
その結果、我々が長年考えていた「小学校におけるウォータータンク・プロジェクト」です。
山奥の小学校でも、子ども達が自由に水を飲むことができて、怪我をしても傷口を洗えない、手を洗うことすらできなかった状態から、環境の整備・衛生面の改善に繋がる我々の計画を実行に導きました。
具体的に5校の小学校を指定し5個のウォータータンクをポートビラから運びます。
又、タンナ島には、唯一レナケル病院があり、そこの被害も酷かったので、義援金の残りの半分を病院の再建に使用することも、ポートビラRCと話し合いで決定致しました。
その後、タンナ島での本業の歯科治療をレナケル病院で沢山の患者様を診療し、学校健診や小学校巡回歯科治療も行ないました。
我々は、9年前から小学校で授業を行っています。八尾市立竹渕小学校とレナケル小学校との生徒同士の文化交流の橋渡しの役割もしています。今回は糸電話を作り合い交換・交流をはかりました。先週の25日(水)に八尾の小学校に於いて、「サイクロンからの復興」についての授業を行って参りました。子ども達に、携帯やテレビやゲームがなくても、物があふれていなくても、幸せを感じている現地の子どもの価値観を少しでも感じ取って欲しいと願い、未来に向けて夢とロマンを与える授業を心がけています。
人生は・・・ingであります。決して過去を振り返らず今を大切にして現在進行形で絶えず前を向いて歩んでいく。
ロータリーとは、奉仕と親睦であります。
たえず奉仕の精神で歩んで行きたいと願っています。