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2014-2015年度 活動報告

卓話「健康とストレッチ」

140910卓話 大山様2014年9月10日

 

「健康とストレッチ」

大阪大学名誉教授・医学博士

大山良徳氏

(高田利美会員紹介)

 

今日のお話は聞くだけでなく実践することに意義があります。

「平均寿命」と「健康寿命」の差が10年あります。この差を縮めることが重要な課題です。人は老化に伴い、まず「歩けなくなる」次いで「食べられなくなる」そして「認知できなくなる」という3段階を経て行きます。

これらは加齢に伴い、筋肉(サルコ)の機能や筋肉の量が減少(ぺニア)していく(サルコペニア)と深く関わっています。

一般に40歳を過ぎると、1年に約5%筋肉が減っていきます。

私たちの実験研究の結果によると、握力は30歳でピークです。脚筋力は22歳でピークです。そして50歳では47%も脚筋力が低下します。

「腕」より「足」の筋力低下が大きいのです。

中でも、足を伸ばす筋力(大腿直筋)が衰えやすいのです。

これは歩く速さに関係してきます。歩幅も小さくなることは、全身の筋肉と相関しており、例えば嚥下力(食物を飲み込む力)とも比例していることが、近年の研究で明らかになっています。

山本化学工業のウォーキングで膝を高めに上げるのは、膝痛を予防する立場から重要で、かつ足の親指側に体重をかけて歩くという事はO脚防止上、合理的です。

これから忙しい皆様方に有効かつ簡単なストレッチと筋力づくりを紹介します。

最低でも毎日5分~10分、実践することをお勧めします。運動効果は、1日おきですと90%、2日おきなら70%、5日おきで50%、2週間で0%になります。

効果は早くて3週間、遅くて2ヶ月続けなければ現れません。

ではここでストレッチを「首」「腕」「肩」「背中」「足首」の順にしましょう。(省略)

筋肉は使えば使うほど、鍛えれば鍛えるほど、固くなります。固くなるのは老化を意味します。赤ちゃんは柔らかいでしょう。運動した後は、必ずストレッチをして伸ばすことが大事です。できれば、1日1回、寝る前には筋を伸ばしてください。

発育は発育停止年齢以後発育しませんが、発達は、定期的に刺激を与え続けると発達します。ストレッチをすれば、筋が柔らかくなります。これが維持できると、希望が持て、やろうという意欲が出てきます。すると元気がでます。そしてやる気がおきて、楽しくなり、疲れにくくなり、また、続けるという好循環ができます。毎日の生活に意識してストレッチを取り入れ、毎日継続すれば必ず良い効果があらわれます。

毎日のストレッチが皆様の心と身体を健康にするでしょう。お続けください。

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